レア社の末路
ゴールデンアイとかパーフェクトダークとか、ドンキーコングシリーズなど名作ゲームを作っていたこのレア社という企業は、任天堂からマイクロソフトに売られ、現在ではXboxのアバターシステムとかを作ってたりするらしい。素晴らしいプロダクトを作る人間というのはいつまでも素晴らしいプロダクトを作り続けているのだ。
一方パーフェクトダークのFPS開発チームはレア社を離れ、Free Radical Designという会社を設立。タイムスプリッターというシリーズのFPSを作っていたらしい。残念ながらこのゲームを俺はプレイしたことがないので分からないがこれも人気作品であるようだ。さすがである。その後、このFree Radical Designという会社はドイツのCrytekという企業に買収され(2009年)、Crytek UKへ社名を変更。
On February 3, 2009, Haze scriptwriter Rob Yescombe announced that Free Radical Design had been purchased by German games developer Crytek[9] which was then confirmed by Crytek themselves the following day
http://en.wikipedia.org/wiki/Crytek_UK
これはCrysisを開発している企業でああり、Crysis1には時期的におそらく関与してないが、Crysis2のマルチゲームのみ関与しているとのこと。マルチプレイゲーム制作の達人である彼らを買収する判断はかなり正しそうである。
彼らが最近作っている/リリースしたゲームをまとめてみると、
- Crysis2(multiplayer only)
- Crysis3(multiplayer only)
- Homefront2
このあたり。正直Crysis2はいまいちな評判だったと思うし、開発中のCrysis3(のMultiplayer version)に期待である。しかしながらCrysisという雰囲気というか環境はこの開発チームには合わない気がする。彼らの得意とするのは楽しいマルチプレイヤーゲームシステムを作り上げたりバランス調整するところにあると思っていて、キャラクターのデザイン自体はあんまり良いセンスがないがする。オリジナルキャラクターであるパーフェクトダークを見ればそれは強く分かるだろう。元々有名な映画とかキャラクター性の強いキャラクターの所在するゲームを作るのが向いていると俺は思う。そしてCrysisにはそういったキャラクター性が存在しないため、彼らの魅力を十分に引き出すことができていないように思う。キャラクターでユーザーを釣って、極上のゲームシステムで虜にする、みたいなのが向いてる。
おもしろいスポーツ系FPSはもうvalveかCrytek UKしか作ることは出来ないと思う。valveはついにDotAに魂を売ったのでおそらくCrytek UKに期待するしかあるまい。