キモブロ

Please spy check please, Fucking retard

映画「New Cinema Paradiso (ニューシネマ・パラダイス)」の感想

New Cinema Paradisoみた。僕はこれほどまでにロマンチックな映画をいままで見たことがない。この映画には愛が溢れており、それは家族愛であったり恋人に対する愛であったりする。この映画についてはネタバレはさほど問題ではないので俺はあえてややネタバレ気味で書きたいと思う。この作品についてはネタバレというネタバレは存在しない。物語の過程に愛があるのだ。そしてあのラストシーン..


全体の構成としては子供時代、青年時代、老人時代の3つに分かれていて、子供時代はアルフレードというおっさんとの友情、青年時代は美少女エレナとの出会い、老人時代に真実を知る。タイトルの通り、たったひとつの小さな映画館を中心にストーリーが回る。サルヴァトーレが子供の頃から始り、この頃は映画館の手伝いをする。なんやかんや子供っぽい出来事がたくさんがあって映画館はとても繁盛する。


青年時代、駅で美少女エレーナを見かけ一目惚れをする。ある時告白をするが、あなたのことは愛していないのと断られる。気持ちに変化があれば君の家の窓を開けてくれといい、彼女の家の前でずっと待つストーカーみたいな日々が続く。(いやストーカーだと思ってしまうのは現代の病であって、当時の時代的には結構ロマンチックなことなんじゃないのかと思う) 気がついたら1年が経っていた。しかし結局彼女は一度も窓を開けなかった。

結局エレーナは後に気持ちが変わりサルヴァトーレと付き合うことになりラッブラブな濃厚ムッチムチな日々が始まる。ここは割愛する。しかしエレーナには両親の決めた婚約者がいた。

サルバトーレはアルフレードから映画館をついに1人でまかされるようになるのだが、当時は第二次大戦時。突如サルヴァトーレは軍に徴兵されることが決まり、もう時間がない。そこで最後にエレナと会おうということになり、いつもの映画館で待ち合わせをするがエレナがこない。エレナの家に行きドアをノックするが誰も応答をしない。約束の時間が過ぎ、映画館に戻るとそこにはアルフレードしかいない。エレナは来たかと聞くが来ていないという。そのまま徴兵され、サルバトーレは軍隊からエレナに手紙を毎日出す。しかしエレナは引っ越してしまって手紙は宛先不明で届かず戻ってくる。失意にくれるサルバトーレ。

1年後、軍から映画館に戻るとそこにはアルフレードしかいなかった。アルフレードは言う。この街を捨てて都会にいけと。ココにいても何もない。そしてもう二度と戻ってくるなと。サルバトーレはエレーナを失ったためか、旅立つを決意する。


長い月日が経ちサルバトーレは老人になった。あれから都会へ行き、映画監督として成功を収めたサルバトーレはアルフレードの死を聞き、戻らないと決めた地元に戻ることを決意する。地元に戻ると街は古び、映画館は閉鎖していた。特にすることもなく街をふらついていると美少女エレーナに似た少女を見かける。あのエレーナの娘だった。車で後をつけるとエレーナの家がわかった。電話帳から電話番号を調べ、エレーナに電話をする、エレーナは結婚していた。一度会って欲しいと頼むが、私ももう老いたのよと言い会ってくれなかった。


夜、ひとりで海岸線の岬へ行く。すると誰かが来た。エレーナだった。アナタのすることはわかるわとエレーナは言った。サルバトーレは、「娘は君に似ていてかわいかったよ」などという。しょーもない昔話をする。

サルバトーレは聞く、どうしてあのとき待ち合わせをしていた映画館に来てくれなかったのか。エレーナは言う、私は行ったわ。あのとき私は行ったの。あなたは居なかったわ。アルフレードにあったの。実はあのときエレーナは映画館に約束の時間を少し遅れて到着していた。本当は来ていたのだ。アルフレードと会っていた。アルフレードは嘘をついたのだ。

エレーナはいう。アルフレードにあなたのことは忘れなさいと言われたの。しかしエレーナはあきらめなかった。事故で両目を失明した盲目のアルフレードに気付かれないように手書きのメモを残していたのだ。しかしサルバトーレはそれに気づかなかった。あれから30年が経っていた。でも良かったのよ。私といたら今のあなたはなかったわ。

あのとき街を出ていなかったらサルヴァトーレは映画監督として成功はしていなかっただろう。サルバトーレは激怒した。さまざまな女性が現れたが何をするにしてもずっと君のことだけを思っていた。サルバトーレはこの年になっても結婚していなかった。ずっと君を探していた、という。


ボロボロになっていつ倒壊してもおかしくない映画館。立入禁止のテープをくぐり、30年前にエレーナの置いていったメモを探しにいくサルバトーレ。そこには30年前のエレーナのメモがあり、エレーナの新しい連絡先の住所と両親の決めた婚約者との結婚を破棄することが書いてあった。

そしてアルフレードの遺品から、複数の映画のフィルムが結合されたフィルムが見つかる。それを放映するサルバトーレ。それがこのラストシーン3分のフィルム。