キモブロ

Please spy check please, Fucking retard

パスワードで思い出したけど星新一の「愛の鍵」って短編本当に良い

たぶん10ページぐらい(記憶)

あらすじはこちらのサイトが非常にわかりやすい! 一部引用

ある若い男女がお互いに愛し合い楽しい日々を送っていたがある日、食事に出かけた二人は些細なことで喧嘩をしてしまう、女は止めようとした男を振り切ってその場から立ち去り、その際に女のイヤリングが片方だけ外れて落として行ってしまう。住居の前まで帰ってきた女は後悔の涙を流しながらも、鍵を開けないわけにはいかない、なんとその鍵を開ける言葉は「今日も楽しかったわ」なのだ、女は泣きながら鍵を開け、早速「鍵の言葉」を変えるため今の自分の気持ちを表す言葉にセットし直した。
男の方も後悔の念で一杯、女が落として行った片方のイヤリングを持って部屋の前まで行って、耳の形をした鍵にイヤリングをぶら下げて帰りかけたが、その場を立ち去り難く、鍵に向かって「悪かった、御免なさい」とつぶやいた、突然鍵が開いて扉があいた、女は泣きじゃくりながら男の腕の中に飛び込み、何度も、何度も「鍵の言葉」を繰り返した。

http://homepage2.nifty.com/tattaka/draw/hikidasi3/ainokagi.html


あと「処刑」と「鍵」というのがよい。

処刑は悪いことをして火星に送られて、ランダムに水が出るか爆弾が爆発するボタンとその装置を渡されて、死ぬまで過ごさせられるというやつ。人によって回数が違うので、毎回死を覚悟してボタンを押さなければならないという話。淡々と物語は終局に向かって進むのだけど、どこか犯罪者を擁護してしまいたくなるような気持ちが湧く。このレベルの罰があるのだから、それ相応の罪をおかしている人間であるのに許してしまいたくなる。これは現実のグロ動画を見てて同じようなことを思う。盗人を石で撲殺する動画とか、レイプ犯を吊るして村人みんなで蹴り殺す動画とか。悪いことをしているのは事実なんだけど、第三者の視点でみるととてもかわいそうに見える。一瞬の心の過ちでこれほどにもなってしまうのか、と。善良な市民が"悪人"というものをボロクソに叩く構図は正しいのだけど恐怖を感じる。

鍵という作品は、なんかの拍子に手に入れた鍵が何の鍵なのかわからなくて世界中探しまわる話。終わり方が本当に良い。。電子書籍ないのかなぁ。

世にも奇妙な物語好きな人は星新一にはまると思う。というかあれの原作ってだいたい星新一のショートショートだよね。ああいう雰囲気の作風