キモブロ

Please spy check please, Fucking retard

2012年アカデミー作品賞受賞した「アルゴ」見てきた


アカデミー作品賞受賞したのをきっかけとして、いろんな映画館が2週間限定の再上映をはじめてたのでせっかくだし一番に選ばれた映画というものを見てやろうということで見てきた。


予告を見るとものすごいファンシー?な雰囲気がするけど実際は全体的にシリアスな映画だった。日本で流れる予告って広告代理店か何かが変なアレンジするのが謎い。

2012年でもっともすぐれた作品かというとちょっと疑問。明らかにレミゼラブルのほうがyokatta
。ただ、映画にはこんな価値があるんだ、創作にはこんな価値があるんだ、みたいな製作者側が製作者自身を、映画を肯定するための映画っていうのかな、そんな感じがした。

劇中にハリウッドとか制作会社とか明らかにハリウッドの人たちが見たら胸がジーンとするような光景がたくさんちりばめられてて、たぶんそういうのがアカデミー賞の審査委員の心に刺さったのだと思う。彼ら審査委員達はもともとハリウッドで映画を製作する側の人間だったんだろうなとかいうことを映画を見ていた思った。

創作というのには人々を救う力があるんだ、みたいな映画に対しての強烈なポジティブなエネルギーを感じた。たぶんアカデミー賞という枠組みではそういうのがウケたんだと思う。たしかに2011年のアカデミー賞を見ると「アーティスト」という映画だったんだけど、これも映画を撮影する側の人間の話で、ああなるほどな、と。アカデミー賞ってのは映画を作成する人から見た面白い映画を表彰するための枠組みなんだなと。

だから衣装デザイン賞とか、一般視聴者からしたらどうでもよさそうな「録音賞(Academy Award for Sound Mixing)」というのがあるんだよね。(これは現実に存在しない音のうち、もっとも良かった作品を対象とするらしい、面白い)。映画を作ることを愛してる人たちが選んだ最高の映画。このアルゴはまさにそんな感じの映画だった。