キモブロ

Please spy check please, Fucking retard

そういえばsasakillさんの「セルフパブリッシング狂時代」を読んだけど感想を書くのを忘れてた。

もう読んだのは1ヶ月くらいまえだけど、いまでも覚えてる印象的な部分についてメモ

  • 電子書籍時代になって、新人作家というのが青空文庫とかの名書と並んで競争させられてしまうということ。

これ、まじであるなと思った。

  • デジタル化で永続化されてしまうことによって、新人作家が何をつくっても既存の名作と比べられてしまって、そして名作だらけで飽和された市場にはもう新しい作品を作るモチベーションなんてなくなってしまうのではないか、という危惧

これもマジであるなと思った。いつかその時代がきそうな気がする。たしかこれを否定する主張がこのあとに記載されていたような気がするのだが、残念ながら忘れてしまった。


ただ、人々の流行語や、口語体というのはどんどん変化しているし、たった百年前でも今とはまったく違った感じの文体だし、時代にあわせて言葉が変化してしまっている以上、過去の作品は古臭くて読む気がしないのかもなと思った。あとは新しいデバイスが出現し続ける限り、それを題材にした作品が生まれる余地があるはずなので、人間たちの文化というのが変化し続ける限り大丈夫な気はする。


創作ストーリーにおける大体のアブストラクトな流れはもう随分前からパターン化されてると思っていて、たとえば戦隊物の連続ドラマとか、アンパンマンの起承転結性とか、人間の記憶力というのが揮発である以上、あんましそういうのは気にならないのかなと思った。


昔の作家でいうと、太宰治芥川龍之介三島由紀夫が好きだけど、彼らの文章は正直もうあまり読む気がしない。太宰の走れメロスですら読むのに苦労する。「塔楼」と書かれても何を示してるのかわからない。文章には"時代"というコンテキストがあるので、多分それが失われた時点で文章は途端に古臭くなって読む気がしなくなるんじゃないかなと。