キモブロ

Please spy check please, Fucking retard

とても退屈で苦しいことをしないと良いものが作れない

良いものを作ろうとすると細かな動作を丁寧に作りこまないといけないので骨が折れる。
そしてもっとよい選択肢が見つかったら今までのすべてを破棄して作り替えないと良いものにならない時もある。この世の地獄。


たとえばガンマ変更ソフトを作った時にこだわったのは設定ウインドウが表示される位置。
Windowsの右下にあるタスクバーで右クリック押して、"設定"メニューを選択した時に普通のアプリはだいたいモニタの中央に設定ウインドウを出現させたりするんだけど
ありがちなのが、マルチモニタの時にアクティブじゃない方のモニタの中央に設定ウインドウが表示されたりとか
シングルモニタでも明らかにモニタの右下から中央にマウス動かすのはわりとだるいし、そういうの何とかしたかった。

とりあえず最初はモニタの中央にウインドウをだして、マウスカーソルを自動でそこにプログラムで移動させたらどうかと思って
実装してみたけど、マウスポインタの位置というのは普通に勝手に動かされたら見失うことがわかった。
そもそもマウスカーソルというのは、ユーザーから奪い取ってはいけない不可侵なベクトルである気さえする。

最終的には設定ウインドウをタスクバーの近く、そしてマウスの近くに自動で位置調整して出現させるみたいなシンプルな方法で解決した。
複数モニタでもこれならちょうどいいとこに出てくれる。これはすごいシンプルな案だけどマウスの移動量が減ってとても使いやすくなった。
多分誰も気づかないけどスゲー使いやすい。ええやろ?


そんなこんなでイイ感じの道具を作ろうとするとすごい心が折れるしストレスで頭はげそうになるし、俺はツルツルにはげつつある気がする。
もっとましなアイデアが見つかった時はそれすらもたぶん一から作り直しになるし、そんなのだるすぎて切れそうになるし、Hyper Hexagonestに逃げたくなる。

他人のアイデアをもとにこういった苦しい地道な努力みたいなことをしようとすると本当にクソだるいしやる気でないしマジでやる気が出ないし、Hyper Hexagonestに逃げたくなる。
だけどそれが、自分のアイデアだったとき、そしてその道具を自分が大事に使う予定だったらその気持ちが少しはマシになる気がする。


Sushi Serverもなんだかんだで運用開始してから半年経っている。良いサービスを目指すとものすごく時間がかかるし金もかかるし、労力もかかる。リターンは0円。誰かに感謝されるわけでもないし、有名人になれるわけでもない。未来に渡って収益性もない。

おそらく、人間には自分の利益にならなくとも誰かのために何かをする、そうしたことに喜びを感じるアルゴリズムが実装されているんだと思う。人はそれに麻薬のように魅了される。