キモブロ

Please spy check please, Fucking retard

「アイ・アムレジェンド」見た。


今更だけど視聴した。面白い! めちゃくちゃ面白かった。アイ・アム・レジェンドは、いわゆるゾンビ映画で「28 days later」とか「28 weeks later」って映画が好きな人なら楽しめると思う。逆にこの作品が好きな人はこれらの作品を楽しめると思う。あらためて思ったことだけどこの手のゾンビ映画というのはゾンビ自体が出てくるまでが本当に面白い。ゾンビが一度も登場していない段階での暗闇のシーンは恐ろしい、そしてこの瞬間、経過がもっともゾンビ映画においてエキサイティングな瞬間ではないか。


ストーリーについて。序盤はまさに男のロマンみたいな感じで広大なニューヨークを立った一人で生活できる。正直うらやましいと思った。鹿を狩ったりあちこちのスーパーをあさって生活したり、戦闘機の上でゴルフしたりとか。ただ草木が生い茂ったジャングルみたいになってるので多少不便かもしれない。昼間はゾンビはいないのでこんな感じで平和そのものなのだが怖いのは夜間である。光(紫外線)が苦手なゾンビたちが各地の暗闇から一斉に血を求めて飛び出してくる。


恐ろしいのは夜間だけなので、昼間行動すればいい。だからこそ3年も彼は生き残ることが出来たのだと思う。しかし孤独だけはどうしようもない。あちこちにマネキンを設置して人がいるかのように演出し、たった一人の孤独を癒す。このマネキンがのちに良い演出に利用される。生きている人間は彼しかいないのに、孤独を紛らわすために設置していたマネキン人形が突如ありえない場所に設置されていることに気づき、発狂し叫ぶシーン。「なんでお前がそこにいるんだよ」と絶叫しながら銃を乱射しマネキンを射殺する。このシーンがこの映画でもっとも印象的なシーンだった。誰が何のためにマネキンを動かしたのか。そもそも動かせる人間は自分以外にはいないはず。真相は映画を見ればわかる。


彼はたった一人の人類になりながらもゾンビの治療薬を開発するために研究を続ける。ゾンビを生け捕りにして治療薬のテストをする。凄まじい正義のモチベーションである。まさにレジェンド。


エンディングについて。実はDVD版と違ったアナザーエンディングがYoutubeにあるとのことなので見てみたら、しっくりくる終わり方をしていた。元々はこちら側がエンディングだったらしい。急遽公開前に現在のやつを作ったそうで。ストーリーの伏線消化の筋としてはアナザーエンディングの方がただしい。というか随所にそうなるべく伏線が仕込まれていたのは事実。しかし俺はこれなら現在のエンディングの方が好きだ。正規のエンディングだと伏線が消化されずに終わる部分はあるけど深く考えなければ面白い。アナザーエンディングはたしかに伏線は消化されてるけど、正しくない致命的な矛盾があるので成立しえない。具体的には「なんで許すの?」となってしまう。


しかしいやぁほんとうに面白い映画だった。なんでいままで見てなかったんだろう。サバイバルとゾンビ好きな人には確実にマッチする系の映画だなと思った。