幾何的な利点のためにあえてアナログ腕時計を買ってみた。

なぜ今の時代にあえてアナログ時計なのかというと、アナログ時計には幾何的なメリットがあるからだ。アナログ時計というのは半円で30分、円で60分、半々円で15分という幾何的特徴があって、この特性によりデジタル時計よりも時間の分析、予測、計算がしやすい。

デジタル時計だと代数的なモノのとらえ方をしなければならない。頭のなかで計算をする必要が出てきてしまって面倒くさい。

たとえば00:59分の30分後の時間を考えるときに、

x = (59 + 30) mod 60

というような計算をする必要がある。

これは極めて些細な計算ではあるが、しかし、アナログ時計ではこれを幾何的なものの捉え方をするだけで瞬時に行えるので計算が一切不要である。

コンピュータのアルゴリズムで考えると、明らかに幾何的な計算のほうが大変ではあるがなぜ人間の意識はこのような幾何的な考え方をしたほうが計算量が不要になってしまうのだろうか？こたえは簡単である、人間には生まれつき「このような幾何的なモノの捉え方をするハードウェアが実装されているから」である。ハードウェアによる実装は非常に高速な計算が可能なのだ。