キモブロ

Please spy check please, Fucking retard

映画「ウォーリー」を見た感想

原題: WALL-E

Pixarの映画。映像がすごく綺麗。話が純粋でなんかピュアな感だった。王道な感じで安心して見れる映画。

ストーリーは簡単に言うと未来の地球の話。なぜか人類や生物、植物すらも存在せず、ただ一人、人工知能を持ったお掃除ロボット、ウォーリーだけが存在している。

彼は自らの役目を果たすべくひたすら掃除をしているのだが、ゴミは一向に世界から亡くなる気配がない。

このお掃除ロボットがいつものように掃除をしていると、あるとき空から宇宙船が着陸する。実は調査目的のためにイブという知的生命ロボットが荒廃したこの地球にやってきたのだ。そしてウォーリーとイヴが恋に堕ちるというのがこの話のメインテーマである。

この話は、どこか哲学的な問いかけをするかのようなストーリーだった。ネタバレなので詳細は言えないが、いま我々の生活というのは、ロボットによる工業の自動化によってどんどん豊かになっていっている。

人類はきっといつしか何もしないでもすべてが行えるようになる時代が来るだろうと思う。植物を育てるのはすべてロボットがやってくれるだろうし、人間のヒューリスティックな目分量よりも、よりもっと最適な量の水や肥料でかんぺきで最高の果実を育ててくれるだろうし、お店のレジもロボットがやる。計算を間違えることはない。トイレの片付けも掃除もすべて何もかもそれ専用に最適化された完璧なロボットがやってくれる。

だけど、それは便利であると同時に人類が何もできなくなるということでもある。

掃除の仕方は教育されないだろうし、それを知る機会もない。技能が失われていく。

今だってそうだ。Googleが魔法みたいなことを膨大な資産によって何もかも行なっていくものだから、Googleが手を出した分野の競合サービスはだいたい負ける。そしてそのサービスは廃れて競合サービスは消滅する。そしてGoogleが消えた瞬間にそれはロストテクノロジーになる。RSS Readerがそうだ。


... 話が長くなったけどこの辺りのプロットが良かった。類似の好きな映画としてはアイ・アム・レジェンドかな。小説では星新一のショートショートで、どこかの星で黙々と何かを組み立てるロボットの話が近いかなぁ。すごく話の本筋が似てる、そしてこれは自分にとって好みな感じ。

幸せな感じでキャラクターがキュートなおすすめの映画です。